ANA国際線、事前座席指定をほぼ有料化へ

航空会社情報

全日空(ANA)は、国際線の事前座席指定を窓側・通路側問わずに有料化する動きを拡大しています。

新型コロナウィルスの影響により、全日空は2021年3月期と2022年3月期の2期合計で約5,500億円という巨額の赤字を計上しました。水際対策の緩和に伴い、徐々に国際線需要が高まってくる中、全日空は業績回復のために、業務の効率化と収益向上の姿勢を顕著にしています。座席指定の有料化もまさにその一環です。

LCC(ローコストキャリア)では当たり前の座席指定料ですが、欧米系航空会社を中心にフルサービスキャリアも既に座席指定料を徴収する方向に向かっています。日系航空会社もこの流れに追随してきました。特にスターアライアンス系の航空会社が一斉にその流れを推し進めています。

全日空のホームページによれば、2019年8月19日搭乗分より座席指定の有料化は始まっています。これまで、有料での座席指定は出入口に近い前方席や非常口付近の座席に限定されていました。それが、最近は徐々に後方も有料座席に移行しつつあります。

全日空の有料事前座席指定に関する案内はこちらを参照してください。

該当する予約クラス一覧

運賃の安い予約クラスで予約・発券した場合に限り、座席指定が有料になります。料金検索サイトなどで表記される正規割引運賃は、大体このクラスに該当しています。アイキャッチでいかにも運賃を下げたような表現を取りつつ、値下げした分は燃油サーチャージと座席指定料などでキッチリ補填するのが、航空会社流の姑息な戦術です。

座席指定が有料になる該当クラスは下記の通りです。なお、全日空ではこれらの対象クラスをスーパーバリュー・バリュー・フレックス・ベーシックなどの呼称で表記していますが、運行路線により各々の呼称と該当クラスが異なりますので、注意してください。全日空の運賃規則に関する情報は、こちらを参照してください。

VWSLK

マイレージ上級会員は座席指定が無料

全日空のマイレージ会員のうち、ダイヤモンド会員プラチナ会員は、上記クラスで予約・発券を行った場合でも座席指定料は無料になります。また、同一予約または事前に同行者情報を登録した同行者(同一の便に搭乗する同行者)も無料で座席指定を行うことが可能です。

有料座席料金一覧

方面別・タイプ別の座席指定料は下記の通りです。(片道あたりの金額)

方面座席タイプ金額
欧州・北米(ハワイを除く)・オセアニア路線非常口に隣接する足元の広い座席5,500円
上記以外の対象座席(窓側・通路側共通)2,500円

方面座席タイプ金額
ハワイ・インド・インドネシア・タイ・シンガポール・マレーシア・ベトナム・フィリピン・ミャンマー・カンボジア非常口に隣接する足元の広い座席5,000円
上記以外の対象座席(窓側・通路側共通)2,000円

方面座席タイプ金額
韓国・台湾・香港・中国本土非常口に隣接する足元の広い座席4,500円
上記以外の対象座席(窓側・通路側共通)1,500円

シートマップ(座席表)事例

全日空がどのように有料座席を配しているか、一例をご案内します。なお、路線や使用機材により有料座席の配置は異なります。また、座席指定の状況は、刻一刻と変化します。具体的なシートマップは、全日空のホームページを参照してください。

例1:ANA126便 羽田⇒ロサンゼルス線 (ボーイング787-9)

ピンクの部分が有料座席。ブルーの部分が無料で指定可能な座席になります。×印は既に座席指定済。全37列中32列の窓側・通路側座席は、全て有料座席です。窓側・通路側を無料で指定できる座席が極端に少ないことが分かります。基本的に無料で座席指定できるのは、「真ん中」の席だけです。

例2:ANA184便 成田⇒ホノルル線 (エアバス380-800)

通称フライング・ホヌのエコノミークラス座席表です。35列目が1階部分の最前列になります。(2階部分は、ファーストクラス・ビジネスクラス・プレミアムエコノミークラス席のみ)こちらも36列目から56列目までの窓側・通路側座席と35列・58列・70列目はほぼ有料座席になります。

フライング・ホヌの大きな翼の上で視界はほぼ無いにもかかわらず、窓側席は一部を除き有料です。後方の10列のみが、無料でまとめて座席指定が可能な席で、まさに早い者勝ちです。特にハネムーンのカップルや小さなお子さん連れのファミリーは、予約と同時に座席を確保しないと機内で離れ離れになる可能性が高くなります。最後方の緑色の部分はスカイカウチシートと呼ばれ、別料金になります。

また、こういう大型機では、トイレ付近の座席は避けなければなりません。食後や到着前はトイレ待ちの行列ができ、通路がごった返すため、おちおち眠れません。57列目が無料座席になっているのも、その影響があるものと思われます。(もしくは、シートリクライニングの問題か?)

全日空有料座席ホノルル1
全日空有料座席ホノルル2

例3:ANA805便 成田⇒ホーチミン線 (ボーイング787-10)

アジア路線の一例です。エコノミークラスの窓側・通路側座席は、3分の2が有料座席です。

全日空有料座席ホーチミン1

全日空有料座席ホーチミン2

座席指定の最後の砦、オンラインチェックイン

有料の事前座席指定手続きは、搭乗便出発時刻の48時間前に締め切られます。それまでに手続きができなかった場合や、無料座席が全て指定済で事前に座席指定ができなかった場合の最後のチャンスとして、「オンラインチェックイン」があります。

オンラインチェックインは、出発時刻の24時間前から全日空のホームページを通じて手続きを行います。オンラインチェックインの手続きを進めることにより、一緒に座席指定を行うことが可能になります。今まで有料座席として表示されていた座席も、座席が空いていれば指定が可能になります。本当に最後のチャンスです。ただし、便が満席の場合などは、希望の席が取れる確率はかなり低くなります。最後まで空いているのは、決まって「真ん中」の席です。

オンラインチェックインの手続きURLは、こちらになります。

出発当日、空港での座席の指定は可能か?

2020年~2022年前半のコロナウィルスまん延期にはガラガラだった国際線も、水際対策の緩和と共にそこそこ混雑するようになってきました。

事前に座席指定を行わずに、出発当日にチェックインカウンターで座席指定を行う行為は、もはや時代遅れです。よほど搭乗便に空きが無い限り、出発当日に航空会社の地上職員に交渉しても、希望が通らず不本意な座席をあてがわれる確率は相当高くなります。

新婚カップルが離れた座席に座ったり、家族連れが前後左右バラバラの座席に座ったりするケースは、空港ではよく見かけます。希望が通らず、チェックインカウンターで怒鳴り散らしている旅客もたまに見受けられますが、時すでに遅しです。

可能な限り、座席指定は事前に行うことをお勧めします。たとえ航空会社の思惑通りに有料の座席を買う羽目になっても、機内で長時間に渡り不愉快な思いをするよりはずっとマシです。座席を供給する航空会社は、そこまで見越して座席の有料化を進めています。

座席指定に関する問い合わせ先

座席指定に関する問い合わせは、全日空国際線予約課へ直接行ってください。

  • ANAマイレージクラブ会員: 0570-029-767(有料ナビダイヤル) もしくは 03-6741-6683
  • マイレージクラブ会員以外: 0570-029-333(有料ナビダイヤル) もしくは 03-6741-6685

なお、新型コロナウィルスの影響により、予約課も極端な人員配置転換の影響でスタッフが手薄であり、電話がなかなか繋がり辛い状態が続いています。辛抱強く電話を掛け続けてください。

団体旅行の座席指定は可能?

社員旅行や報奨旅行・視察旅行で海外へ団体で渡航する場合、全日空の利用には注意が必要です。全日空の予約ポリシーとして、団体予約に関しては事前の座席指定を一切受け付けていません。参加者全員が縦1列に真ん中の真ん中の座席しか与えられないことも考えられます。つまり、座席指定に関しては、団体予約はプライオリティが非常に低いことになります。ただし、学生の修学旅行のみは事前の座席指定が認められています。

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