【2022年最新版】2泊3日間でフィリピンへ行くことは可能?

フィリピン情報

2023年4月29日より、日本帰国時に提出が義務付けられていた「PCR陰性証明書」は不要になりました。これにより、ワクチン未接種者も陰性証明書を取得することなく、フィリピンから帰国することが可能になりました。

日本の水際対策、緩和から撤廃へ。ワクチン未接種者も陰性証明書不要に。

フィリピンの隔離政策と日本の水際対策が緩和されたことにより、日本からフィリピンへ渡航するお客様も増えてきました。実際に旅行手配を行っていて、一番の「リスク」要因が日本帰国用のPCR検査証明書(陰性証明書)にあることが分かってきました。

帰国用の検査証明書は必ず取得する必要があります

現在、厚生労働省・検疫所では、日本に帰国する際にPCR検査陰性を証明する検査証明書を取得することを義務化しています。厚労省の取り決めでは、帰国便出発時刻の72時間前以降にPCR検査を行い、検査証明書を取得する必要があります。検査証明書を取得しないと、空港で帰国便への搭乗が拒否されます。また、運良く(空港職員の手落ちで)飛行機に乗れたとしても、空港検疫で日本入国が認められずにフィリピンへ強制送還されることになります。厚労省が規定する検査証明書の概要はこちらを参照してください。

マニラの検査事情

現状、弊社の提携するマニラの病院では、14時30分にPCR検査を受けた場合、95%が翌日の12時までに証明書原本の発行が終了しています。3%~4%が再検査等で30~36時間後になっています。1~2%弱は陽性か48時間以上判定結果が出ていません。病院で採取した検体は、一旦検査機関へ送られます。その検査機関でPCR検査が行われ、検査結果が病院に通知されます。病院が直接検査を行うわけではないため、結果判明までに時間を要しています。フィリピン独特の時間のかかり方ですが、病院の見解としては、検査結果の判明に所定以上の時間がかかってしまうなどの想定外のリスクを回避するために、可能な限り帰国予定日の3日前(出発時刻の72時間前)に検査を受けるように要請しています。

なお、病院の受付時間は午前8時30分から午後3時15分までになります。

2泊3日間のフィリピン旅行は可能か?

結論から申し上げますと、フィリピンで検査証明書を取得することは、ほぼ不可能です。2泊3日でマニラへ行く場合、飛行機の到着は早くても13時30分前後になります。フィリピン航空利用の場合は、もっと遅い時間にマニラへ到着します。入国手続きを終え、検査のためにマニラ国際空港から病院へ直行したとしても、受診できる時間は早くて15時過ぎになります。病院の検査受付のリミットは15時15分です。飛行機が遅延した場合や道路が渋滞して病院到着が遅れた場合、マニラ到着当日の検査はできなくなります。滞在2日目に検査がずれ込んだ場合は、帰国予定日に検査証明書を受け取ることができません。つまり、2泊3日の行程では、帰国前日までに検査証明書を受け取れる可能性が限りなくゼロに近く、リスクばかりになってしまいます。

ただし、一つ抜け道があります。厚生労働省の規定によれば「現地出発時刻の72時間前以内に検査を受け、医療機関等により発行された検査証明書を提示すること」となっています。つまり、2泊3日で渡航を計画する場合は、日本出発の前日に日本の医療機関でリアルタイムRT-PCR法で検査を行い、英文表記の入った検査証明書(陰性証明書)を取得すれば、フィリピン入国と日本入国のために取得が必要な検査証明書(陰性証明書)が、1枚(兼用)で済んでしまいます。ここに例をあげてみます。

例:5月1日~5月3日の2泊3日行程で旅行を計画する場合

5月3日のマニラ出発時刻が9時30分の場合4月30日の9時30分以降に日本の医療機関で検査を受け、当日中に陰性証明書を受け取る
5月3日のマニラ出発時刻が14時30分の場合4月30日の14時30分以降に日本の医療機関で検査を受け、当日中に陰性証明書を受け取る

検査を受ける医療機関にもよりますが、午前中に検査を受けた場合はその日の夕刻に陰性証明書を受け取ることは可能です。しかし、午後の検査の場合はその日中に陰性証明書を受け取るは難しいのが現状です。やはり、2泊3日の旅行は時間的に様々な障壁があるため、3泊4日以上の日程に変えた方が賢明だと言えます。なお、厚生労働省では日本帰国用の検査証明書(陰性証明書)の検査方法を細かく規定しています。概要はこちらを参照してください。

日本の水際対策が更に緩和され、帰国時のPCR検査陰性証明書の取得義務が撤廃されるまでは、2泊3日行程のフィリピン旅行は避けた方が無難と言うことになります。

【2022年最新版】フィリピン、日本人に対する観光目的の入国を隔離措置なしで再開へ

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