2019年3月22日より25日まで3泊4日間の行程でNPO法人エンチャイルドのフィリピンスタディツアーがマニラで行われました。貧困層の子供達の教育支援を行うエンチャイルドの活動風景をお伝えします。
<日程1日目(3月22日)>
ニノイアキノ・マニラ国際空港に定時前に到着し、ジョリビーで腹ごしらえをしてから定宿のキンバリーホテルへチェックインしました。この宿はロビンソンモール至近、手頃な価格の割には部屋が広く使い易いホテルです。休息する時間も無いまま、第一の視察先である「ユニカセレストラン(Restaurant UNIQUEASE)へ向かいます。場所はマカティ北部にあります。
ユニカセレストランでは代表の中村八千代さんより1時間に渡る講義を受けました。ユニカセは負の連鎖から抜け出せない貧困層の子供達の就職支援活動を8年に渡り行っているNPO法人であり、就職支援の実践の場がユニカセレストランです。貧困層出身の青少年の雇用機会を創出することを目的としたレストラン運営には多くの試練があったそうです。フィリピン人と日本人の国民性の違い、文化の違い、仕事に対する考え方の違いなど青少年の雇用にあたっては幾多のすれ違いを経て、現在も試行錯誤を重ねています。就職支援の前段として、幼少期に性的暴力を含む家庭内暴力や学業を放棄せざるを得ない環境にあった貧困層の子供達が、社会に適合する人材に育つまでの支援がいかに難しい事業なのかを思い知ります。中村さんの体験談はスタディツアーの参加メンバーにとって非常に印象に残るものになりました。
<日程2日目(3月23日・午前)>
マニラ郊外のアンティポロ市サン・イシドロ小学校でエンチャイルドが学業支援する子供達との交流会が開かれました。小さな子供達との交流にスタディツアー参加者のボルテージも上がります。この子供達が貧しい家庭環境の中でも一生懸命に勉強をして、中学・高校・大学と無事に進学してくれる事を祈るばかりです。それがNPO法人エンチャイルドの最大の目的でもあります。一人でも多くの子供達が学業を終え、一人前の人材として社会に羽ばたく事を期待します。そして、支援を受けた子供たちが社会人になり、次世代の子供達を支援する側に回るようなサイクルを作りだす事がエンチャイルドの究極の目標になります。エンチャイルドの挑戦はまだまだ続きます。継続こそ力なのです!