JALとANA、2023年8月以降の燃油サーチャージ発表。2社間の料金乖離が鮮明に。

JAL ANA 燃油サーチャージ

2023年8月~9月発券分の燃油サーチャージを確定

日本航空と全日空は、2023年8月1日発券分から適用する燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)を発表しました。2023年8月1日から2023年9月30日に発券する日本発の海外航空券に適用されます。2022年10月に過去最高値を更新した燃油サーチャージは一旦は足踏みしましたが、下降し続けています。

燃油サーチャージは、直近2ヶ月平均のシンガポールケロシン(ジェット燃料)の市況価格を基準としています。今回の適用基準は、2023年4月から2023年5月の直近2か月平均を基に算出されています。日本航空の算出基準は、1バレルあたり93.12米ドル、為替換算レートは1ドル=135.35円となっています。

2022年10月に過去最高値を更新した時の燃油サーチャージの基準では、1バレルあたりのジェット燃料費用は151.56米ドルでしたので、燃料代は4割近く値下がりしたことになります。

JAL・ANA 2社間の料金乖離が鮮明に

日本航空と全日空両社の燃油サーチャージを比較すると、コロナ前は横並びだった金額に違いが出てきました。全体的に全日空が提示する燃油サーチャージが日本航空を下回る傾向が続いています。外国為替予約やジェット燃料の調達方法に両社の方向性の違いが出ています。

例えばハワイ路線の場合、全日空が往復で32,000円のところ、日本航空では36,800円となっています。長距離路線である欧州線・北米線の場合、全日空が往復で50,000円、日本航空が57,600円とけっこう大きな乖離となります。(8月以降発券分の金額で比較)

今後、燃油サーチャージは値下がりするか?

日米金利差の動向に合わせ、外国為替レートは昨年10月下旬に一時1ドル=151円台まで円安が進行しました。その後、本年1月に127円台まで円高が進みました。6月下旬現在、為替相場は140円台を行ったり来たりしていますが、シンガポールケロシン(ジェット燃料)の価格は90ドル台前半で価格が均衡しています。為替相場が円高に転じない限り、今秋以降燃油サーチャージは再び値上がりする可能性があります。引き続き外国為替の動向が大きな鍵を握ります。

日本発燃油サーチャージ一覧 【日本航空】

方面現行(6月~7月発券分)改定後(8月~9月発券分)
韓国・極東ロシア3,500円2,900円
東アジア(韓国とモンゴルを除く)8,400円7,100円
グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム・モンゴル・イルクーツク11,000円9,200円
タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・ノヴォシビルスク17,900円15,000円
ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ21,300円18,400円
北米・欧州・中東・オセアニア33,400円28,800円
  • 上記は、片道あたりの金額になります。
  • 燃油サーチャージとは別に、航空保険料(航空保険特別料金)として片道あたり400円徴収されます。
  • JALマイレージバンク国際線特典航空券を利用した場合も、同額負担となります。

日本発燃油サーチャージ一覧 【全日空】

方面現行(6月~7月発券分)改定後(8月~9月発券分)
韓国・ウラジオストック3,000円2,500円
中国・マカオ・台湾・香港8,500円7,000円
フィリピン・ベトナム・グアム9,500円8,000円
タイ・マレーシア・シンガポール・ミャンマー・カンボジア15,500円13,000円
ハワイ・インドネシア・インド18,500円16,000円
北米・欧州・中東・オセアニア・アフリカ・中南米29,000円25,000円
  • 上記は、片道あたりの金額になります。
  • 燃油サーチャージとは別に、航空保険料(航空保険特別料金)として片道あたり400円徴収されます。(4月1日発券分より)

その他の付帯条件

  • 大人・小児(2歳以上12歳未満)ともに燃油サーチャージは同額となります。座席を使用しない2歳未満の幼児は対象外です。
  • 航空券購入後に払い戻しする場合、燃油サーチャージには取消手数料は適用されません。

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