2022年12月、フィリピン入国時の検疫事前登録フォーム「eARRIVAL CARD(イーアライバルカード)」は、「eTravel」と名称が変更され、登録フォームの内容も変更になりました。最新の情報は以下のコラムをご参照ください。
フィリピンへ入国する際に登録が義務付けられている「eARRIVAL CARD」の登録方法を解説します。
従前の「One Health Pass」からフォーマットが変更になりました。eARRIVAL CARDは日本出発時の空港チェックインの際にQRコードを提示する必要があります。そのため、渡航前に事前登録を行わなければなりません。フィリピン政府は、出発の72時間前までには登録を完了させることを奨励しています。登録料は無料です。登録にあたり、フィリピンに土地勘のない渡航者にとっては、若干分かりにくい箇所があります。具体的な登録方法は以下の通りです。
なお、eARRIVAL CARDの登録は、慣れた方でも10分~15分程度の時間がかかります。登録の際は、時間に余裕を持って臨んでください。
目次
初期登録画面
eARRIVAL CARDの登録URL:https://onehealthpass.com.ph/
1.右下部「REGISTER」ボタンをクリック。
2.日本国籍の方は、下段オレンジ色の「Foreign National」をクリック。
①同意確認画面
3.登録者の個人情報の提供などの同意を求める画面です。□部分にチェックを入れ、緑色の「Continue」ボタンをクリック。
②渡航日・渡航目的などの登録
項目 | 要約 | 備考 |
DATE OF DEPARTURE | 出発日 | カレンダーから選択 |
DATE OF ARRIVAL | 到着日 | カレンダーから選択 *夜行便などで到着が翌朝になる場合は、日付が一日後になる。 |
AIRPORT/SEAPORT OF ARRIBAL | 到着空港 | NAIA=ニノイアキノ・マニラ国際空港の略。マニラへ到着する場合は、ターミナル1から3までを選択。各々の航空会社別ターミナルは、下段を参照。 |
COUNTRY FROM | 出発国 | タブからJAPANを選択 |
AS PASSENGER/CREW | 旅客/航空クルーの選択 | 飛行機で入国する場合は、AIRCRAFT PASSENGERを選択 |
VACCINATED FOR COVID-19 | ワクチン接種の有無 | ワクチン接種者はYESを選択 |
PURPOSE OF VISIT | 渡航目的 | 観光で入国する場合は、HOLIDAY/PLEASURE/VACATIONを選択 |
AIRLINE NAME | 利用航空会社名 | タブから利用航空会社を選択 |
FLIGHT NUMBER | 航空便名 | タブから便名を選択 |
SEAT NO.(OPTIONAL) | 座席番号 | 事前にシートアサイン済の場合、その座席番号を登録。登録は任意。 |
- NAIA T1 (ニノイアキノマニラ国際空港・ターミナル1=JAL利用の場合)
- NAIA T2(ターミナル2=フィリピン航空利用場合)
- NAIA T3(ターミナル3=ANAおよびセブパシフィック航空利用の場合)
- セブ島の場合は、MACTAN-CEBU INTERNATIONALを選択
全ての記入が終わったら、緑色の「Continue」ボタンをクリック。
③基本的個人情報の登録および宿泊ホテル登録
項目 | 要約 | 備考 |
LAST NAME | 姓 (例)YAMADA | パスポートと同様の英語表記 |
FIRST NAME | 名 (例)TARO | パスポートと同様の英語表記 |
MIDDLE NAME | ミドルネーム | 記入不要 |
SUFFIX | 称号等 | 記入不要 |
SEX | 性別 | MALE=男性、FEMALE=女性 |
DATE OF BIRTH | 生年月日 | カレンダーから選択 |
CIVIL STATUS | 結婚歴 |
|
NATIONALITY | 国籍 | 基本はJAPANESEを選択 |
Eメールアドレス | フィリピンで受信可能なメールアドレスを記入。デフォルトで大文字入力になってしまうが、それで大丈夫。 | |
CODE | 国番号 | JAPAN(+81)を選択 |
CONTACT NUMBER | 携帯電話番号 | ハイフンは不要 |
COUNTRY OF BIRTH | 出生国 | 基本はJAPANを選択 |
COUNTRY OF RESIDENCE | 居住国 | 基本はJAPANを選択 |
CITY OF RESIDENCE | 居住都市 | 居住する市区町村を記入 |
*携帯電話番号は、頭のゼロを入れても外してもどちらでも読み込みます。
宿泊ホテル情報の入力
下段のDESTINATION UPON ARRIVAL IN THE PHILIPPINES?* の部分は、ホテルに宿泊する場合はHOTEL/RESORT/TOURIST DESTINATIONの前の〇部分にチェックを入れる。知人・友人・家族などの家に滞在する場合は、RESIDENCEにチェックを入れ、その住所を記入。
NAME OF HOTEL/RESORT/ | 宿泊ホテル名 | 宿泊するホテル名を記入 |
PROVINCE(州) | ホテルの所在州 | 下記参照 |
MUNICIPALITY/CITY(都市) | ホテルの所在都市 | 下記参照 |
PROVINCEの区分について(例)
- マニラに滞在する場合:METRO MANILAを選択
- セブ島に滞在する場合:CEBUを選択
- アンヘレスに滞在する場合:PAMPANGAを選択
MUNICIPALITY/CITYの区分について(例)
- マニラ・ベイエリアのホテルに滞在する場合:CITY OF MANILAを選択
- マカティエリアのホテルに滞在する場合:CITY OF MAKATIを選択
- オカダホテル・ソレアホテルに滞在する場合:CITY OF PARANAQUEを選択
- シティオブドリームス内のハイアット・ノブなどに滞在する場合:CITY OF PARANAQUEを選択
- ケソンエリアに滞在する場合:QUEZON CITYを選択
- セブ島リゾートエリアに滞在する場合:CITY OF LAPU-LAPUを選択
- セブシティに滞在する場合:CITY OF CEBUを選択
- パンパンガ(アンヘレス)に滞在する場合:CITY OF ANGELESを選択
全ての記入が終わったら、緑色の「Continue」ボタンをクリック。
④ワクチン接種歴の登録(重要)
eARRIVAL CARDで一番重要な質問項目になります。この部分は、事前に取得したワクチン接種証明書や接種証明アプリを見ながら、慎重に記入してください。なお、フィリピン政府は「2回以上」ワクチン接種を完了していることを、入国条件の大前提としています。3回目のワクチン接種歴の登録は不要になりました。
項目 | 要約 | 備考 |
COVID-19 VACCINE FIRST DOSE | 新型コロナワクチン1回目接種年月日 | カレンダーから選択 |
NAME OF VACCINE | ワクチンの種類 | 下記参照 |
COVID-19 VACCINE SECOND DOSE | 新型コロナワクチン2回目接種年月日 | カレンダーから選択 |
- ファイザー接種の場合:PFIZER-BIONTECH COVID-19 VACCINE(COMIRNATY)を選択
- モデルナ接種の場合:MODERNA COVID-19 VACCINE(SPIKEVAX)を選択
下段の質問事項
[COUNTRY(IES) WORKED, VISITED AND TRANSITED IN THE LAST 30DAYS] ⇒過去30日間の間に訪問もしくは乗り継ぎをした国がある場合は、その国名を記入。無い場合は、COUNTRY1にJAPANのみ記入。 [HISTORY OF EXPOSURE TO KNOWN PROBABLE AND/OR CONFIRMED COVID-19 CASE 14DAYS BEFORE THE ONSET OF SIGNS AND SYMPTOMS? OR IF A SYMPTOMATIC, 14DAYS BEFORE SWABBING OR SPECIMEN COLLECTION? OR ANY KNOWLEDGE OF BEING EXPOSE TO A PERSON DIAGNOSED WITH MONKEYPOX? ] ⇒ここは、過去14日間の間に新型コロナウィルスに感染もしくは感染兆候の有無、および、サル痘感染者との接触の有無を質問しているので、基本的にはNOにチェックを入れる。 [HAVE YOU BEEN SICK IN THE PAST 30DAYS?] ⇒過去30日間の間に病気になりましたか?との質問。ここも特に病歴の無い人はNOにチェックを入れる。全ての記入が終わったら、「CAPTCHA SECURITY」の部分に表記されたコードを記入して、水色の「Submit」ボタンをクリック。
QRコードの保存
上記必要事項を全て登録すると、最後にQRコードが表示されます。このQRコードは非常に重要になりますので、PCで登録した場合はQRコードをスマートフォンのカメラで撮影し、スマホ内に保存してください。もしくは、QRコードをプリントアウトしてパスポートと一緒に保管してください。スマートフォンで登録した場合は、スクリーンコピー(スクリーンショット)をスマホ内に保存してください。QRコードは、日本出発時(空港チェックイン時)とフィリピン到着時の2回、提示を求められます。このQRコードがないと、航空機への搭乗を拒否されます。また、フィリピン到着後にエクスプレスレーン(検疫優先レーン)を通ることができなくなりますので、ご注意ください。
偽サイトにご用心!
Googleなどの検索サイトでeARRIVALカードと検索すると、巧妙に渡航者を誘因する偽サイトが表記されることがあります。eARRIVALカードの登録を行う場合は、必ず正規URL https://onehealthpass.com.ph/ から登録を行ってください。
これで、eARRIVAL CARDの具体的な登録方法の解説を終了します。感染対策をしっかりと講じた上で、楽しいフィリピン旅行をお過ごしください。
https://www.midpac.co.jp/philippines-immigration-revised2022oct/