目次
JALとANA、2023年6月~7月発券分の燃油サーチャージを確定
日本航空と全日空は、2023年6月1日発券分から適用する燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)を発表しました。2023年6月1日から2023年7月31日に発券する日本発の海外航空券に適用されます。2022年10月に過去最高値を更新した燃油サーチャージは一旦は足踏みしましたが、下降し続けています。
燃油サーチャージは、直近2ヶ月平均のシンガポールケロシン(ジェット燃料)の市況価格を基準としています。今回の適用基準は、2023年2月から2023年3月の直近2か月平均を基に算出されています。日本航空の算出基準は、1バレルあたり103.03米ドル、為替換算レートは1ドル=133.31円となっています。
2022年10月に過去最高値を更新した時の燃油サーチャージの基準では、1バレルあたりのジェット燃料費用は151.56米ドルでしたので、燃料代は3割以上値下がりしたことになります。今後も外国為替の換算レートが燃油サーチャージの価格を左右することになります。
今後、燃油サーチャージは値下がりするか?
日米金利差の動向に合わせ、外国為替レートは昨年10月下旬に一時1ドル=151円台まで円安が進行しました。その後、本年1月に127円台まで円高が進みました。為替相場は現在132~134円台を行ったり来たりしていますが、シンガポールケロシン(ジェット燃料)は下がる一方です。今夏以降、燃油サーチャージは更に下落して行くと予想されますが、引き続き外国為替の動向が大きな鍵を握ります。
日本発燃油サーチャージ一覧 【日本航空】
方面 | 現行(4月~5月発券分) | 改定後(6月~7月発券分) |
韓国・極東ロシア | 4,100円 | 3,500円 |
東アジア(韓国とモンゴルを除く) | 8,800円 | 8,400円 |
グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム・モンゴル・イルクーツク | 12,700円 | 11,000円 |
タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・ノヴォシビルスク | 19,600円 | 17,900円 |
ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 23,600円 | 21,300円 |
北米・欧州・中東・オセアニア | 36,800円 | 33,400円 |
- 上記は、片道あたりの金額になります。
- 燃油サーチャージとは別に、航空保険料(航空保険特別料金)として片道あたり400円徴収されます。
- JALマイレージバンク国際線特典航空券を利用した場合も、同額負担となります。
日本発燃油サーチャージ一覧 【全日空】
方面 | 現行(4月~5月発券分) | 改定後(6月~7月発券分) |
韓国・ウラジオストック | 3,500円 | 3,000円 |
中国・マカオ・台湾・香港 | 10,000円 | 8,500円 |
フィリピン・ベトナム・グアム | 11,000円 | 9,500円 |
タイ・マレーシア・シンガポール・ミャンマー・カンボジア | 18,000円 | 15,500円 |
ハワイ・インドネシア・インド | 21,000円 | 18,500円 |
北米・欧州・中東・オセアニア・アフリカ・中南米 | 33,000円 | 29,000円 |
- 上記は、片道あたりの金額になります。
- 燃油サーチャージとは別に、航空保険料(航空保険特別料金)として片道あたり400円徴収されます。(4月1日発券分より)
その他の付帯条件
- 大人・小児(2歳以上12歳未満)ともに燃油サーチャージは同額となります。座席を使用しない2歳未満の幼児は対象外です。
- 航空券購入後に払い戻しする場合、燃油サーチャージには取消手数料は適用されません。
コメント