ホワイトビーチ

ボラカイ島の今。ボラカイ2.0への道

7,000以上の島々からなるフィリピンの中でも、もっとも美しい島と形容され 2012年には米国の旅行雑誌「トラベル&レジャー」で世界1位の観光地として輝いた ボラカイ島は、空港の拡張工事などに伴い観光客が急増し2017年度には年間200万人を超える人々が訪れる 一大ビーチリゾートとなりました。

しかし、観光客の増大により環境の汚染が顕著化し、下水が海に垂れ流されるなど 海は汚染され、素晴らしい景観美を誇ったホワイトビーチもその輝くばかりの白さを失い 藻の大量発生を招いてしまいました。

貴重な観光資源の環境破壊に激怒したフィリピンのドゥテルテ大統領は、この美しい島の封鎖を命じ、 2018年4月26日に観光客の立ち入りを禁じて島全体の浄化のための施策を打ち出しました。半年間に渡る浄化施策により蘇ったこの島は、2018年10月26日、封鎖が解かれ観光客の受け入れが再開されました。

ボラカイ島の地理

ボラカイ島はビサヤ地方の西部、パナイ島の4つの州の1つであるアクラン州にあります。ボラカイ島は パナイ島の北西沖2Kmのところに浮かぶ小島で、島全体の長さはわずか7Km,幅は1Kmです。 主な観光地であるホワイトビーチは長さが4Km、主要な3つのステーションに分かれています。
2番目に人気のあるビーチは島の反対側にあるブラボグビーチ(Bulagob Beach)と呼ばれ、 ウォータースポーツ愛好家が集まってサーフィンやセイリングを楽しんでいます。 ボラカイ島には全部で10か所のビーチがありますが、圧倒的に人気の高いのは島の南西側の ホワイトビーチです。

ボラカイ島の観光シーズン

【ローシーズン(6月~10月)】

南西からの強い風がホワイトビーチに直接吹き付けるシーズンです。
ビーチ沿いのレストランやホテルは風で舞い上がる浜辺の砂を防ぐための網や柵でガードされ、 ハイシーズンに比べると景観はやや劣ります。
また、台風が通過する時期でもあり天候の変化には注意が必要です。ただし、受け入れ再開後は中国・韓国から圧倒的多数の観光客がシーズン関係無しにこの島を訪れており、オフシーズンゆえの価格的なメリットは享受出来なくなってきています。ビーチやショッピング・ダイニングエリアは常に多くの観光客で賑わっており、以前のようなオフシーズンの静寂さは無くなりつつあります。

【ハイシーズン(11月~5月)】

南西からの強い風が、北東からの風に変わる時期です。
この時期、ホワイトビーチは南西からの強い風が止み砂防網は一斉に取り払われます。 逆に反対側のブラボグビーチは北東の風が強くなり波が高くなるためサーファーにはベストシーズンとなります。
日中はカラリと暑く、夜は涼しく過ごし易い季節になります。避寒のために訪れる外国人が一気に増える時期でもあります。

特にクリスマス・年末年始・春節(中華圏の旧正月)・イースターホリデー・ホーリーウィークなどの長期休暇時期は予約が殺到し、ボラカイのホテルは一斉に強気の料金設定になります。

【季節の変わり目(5月~6月)】

フィリピンでは5月から6月中旬にかけてが一年で一番暑い季節になります。
フィリピンの学校はこの時期一斉に夏休みに入ります。 そろそろ風向きが変わり始め、南西の風がホワイトビーチに吹き付けるようになります。

ボラカイ島への国別訪問者数統計

2019年1月から6月までの6か月間にボラカイ島を訪れた、外国人訪問者数が発表になりました。これを見ると中国人・韓国人の訪問者数の圧倒的な多さに驚きを隠せません。再開後のボラカイ島はローシーズン・ハイシーズンに関係なくアジアや欧米諸国の人々で賑わうリゾートに変貌しました。

  •  1位 中 国: 250,326人 (月平均41,721人)
  •  2位 韓 国: 197,488人 (月平均32,914人)
  •  3位 台 湾:  14,476人
  •  4位 米 国:  14,305人
  •  5位 英 国:   8,372人
  •  6位 豪 州:   7,327人
  •  7位 ロシア:   7,074人
  •  8位 日 本:   6,506人 (月平均1,084人)
  •  9位 サウジ:   4,874人 (=サウジアラビア)
  • 10位 ドイツ:   4,557人

ボラカイ島へのアクセス方法

日本からボラカイ島への直行便は現在就航していません。ボラカイ島を訪れる際にはマニラ国際空港もしくはセブ・マクタン国際空港・クラーク国際空港などを経由する必要があります。

【ニノイアキノ・マニラ国際空港を利用した乗り継ぎ】

日本からマニラへは、日本航空・全日空・フィリピン航空・セブパシフィック航空・デルタ航空・ジェットスターなど多く航空会社が就航しています。マニラからボラカイ島の玄関口カリボ空港・カティクラン空港まではフィリピン航空セブパシフィック航空、セブゴーなどの航空会社が就航しています。

ニノイ・アキノ・マニラ国際空港は世界でも指折りの不便な空港として有名です。第1ターミナルから第4ターミナルまで空港ターミナルが4つあるのですが、全く統一性がありません。ターミナル間の移動手段も非常に不便で分かりずらく、慢性的な渋滞で移動にも時間がかかります。航空会社を選択する際には同じターミナルから離発着するフライトを選択する事が必須となります。

ただし、現状のフライトスケジュールでは往路に関してはマニラ空港を経由して同日中に日本からカリボ空港・カティクラン空港に乗り継げる便は非常に限られています。羽田空港発のフィリピン航空か日本航空の深夜便を利用する方法が一つの手段ですが、ほぼ徹夜状態となりますので体力的には厳しいかもしれません。また、日本航空利用はターミナルの移動が生じるためあまりお勧め出来ません。復路は比較的容易に乗り継ぎフライトを選択する事が可能なので、往路の乗り継ぎ方法がネックになります。宿泊費用の安いマニラ市内に1泊して、翌朝ボラカイ島へ移動する方法も一つの選択肢になります。

*フィリピン航空国内線は路線により第2ターミナルと第3ターミナルに分かれるので注意が必要。

【セブ・マクタン空港を利用した乗り継ぎ】

フィリピン航空は成田空港からセブ・マクタン空港を経由したカリボ空港行のフライトを毎日就航しています。ただし、セブ島自体がリゾート地であるため、週末や3連休・年末年始・ゴールデンウィークなどのピーク期は予約が混雑し座席は取りづらく、運賃も高めになる傾向にあります。

カリボ空港とカティクラン空港の違いとは

ボラカイ島への2つの玄関口、カリボ空港とカティクラン空港。各々に特徴があります。カリボ空港は韓国・仁川や台湾、香港、シンガポールから直行便が発着する国際空港であり、カティクラン空港は現状ではフィリピン国内線専用の空港です。詳細は別掲コラムをご参照ください。

カリボ空港とカティクラン空港

空港からカティクラン港を経てボラカイ島へ

空港到着後、ボラカイ島行きのバンカーボートが離発着するカティクラン港までは車で移動します。宿泊するホテルによっては単独の送迎サービスを行っているホテルがあります。送迎サービスの無いホテル向けに送迎を専門に行う業者も複数あり、個人でもその場で手配することが可能です。案内は全て英語になりますので、英語でのやり取りが不安な方は日本語を話せるガイド付き送迎サービスを選択する方法もあります。空港からボラカイ島のホテルまでの移動方法は以下の通りです。

  • 空港からカティクラン港まで陸路移動する。
  • カティクラン港からバンカーボートに乗り、海路ボラカイ島へ。
  • ボラカイ島のターミナルから陸路ホテルへ移動。

この手順でボラカイ島へ上陸しますが、フィリピンゆえの効率の悪さと告知力不足からやや複雑な手順を踏まなければなりません。また、バンカーボートが離発着する港の施設は1か所ではありません。天候や風向きにより場所が随時変わります。それらの情報は別掲コラムをご参照ください。

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